料理の魅力とお客様の想いを写真で表現する
2025.1.12
フードフォトグラファー Akiさん

セラピストやカウンセラー、料理教室の講師などの経験を活かし、現在はフードフォトグラファーとして活動しているAkiさん(@foodphoto_aki)。中小企業や個人事業主のお客様を中心に、多くの料理写真を手がけています。今回は、そんなAkiさんの働き方や大切にしている価値観についてお話を伺いました。
──まずは、フードフォトグラファーを目指した経緯を教えてください。
もともとは、趣味で集めていた器を活かした仕事がしたいと思い、月1回の料理教室を開催していました。料理教室は大変好評で、メディアにも取り上げてもらえるようになりましたが、コロナの影響で対面での仕事が難しくなってしまったんです。そんな時に「フードフォト」という言葉に偶然出会い、日本フードフォトグラファー協会が主催する養成講座を受講。講師の方の熱意や、言語化できない想いを写真で表現できるところに感動し、今後はフードフォトグラファーを軸に活動していこうと決意しました。
──それから数年でこんなに素敵な写真を撮られているんですね!
国内外の料理本の写真を見るのが好きで、ブログやInstagramなどのSNSでも写真を投稿していたので、自然に基礎が身についていたのだと思います。また、食材の魅力や活かし方を知っているので、スタイリングも幅広く提案できています。

──Akiさんが撮影する上で大切にしていることはありますか?
商品のコンセプトとお客様の想いを何よりも大切にしています。私が素敵だと思う写真を撮るだけではダメなんです。誰に商品を届けたいのか、どうすれば商品の魅力が伝わるのかを客観的に考えて撮影しています。
また、実際の商品を目の前にすると「こういう風に撮ってほしい」というメッセージが聞こえてくるんです。「可愛く見せて」「かっこよく見せて」と語りかけてくる感覚というか。商品一つひとつに表情があるように感じています。なので、例えば笑顔の表情を見せたい商品なら、その雰囲気が伝わるアングルを探して撮影しています。
──その感覚はどのように身につけられたのでしょうか?
20代から五感を鍛えるよう意識してきました。セラピストの仕事では嗅覚や触覚を、カウンセリングの仕事では聴覚を使うことで、それぞれの感覚が磨かれていきましたね。使わない感覚は衰えてしまうので、すべてバランスよく使うよう心がけています。

──フードフォトグラファーの仕事は、どんな時にやりがいを感じますか?
写真によってお客様が喜んでくれた時に、一番のやりがいを感じます。「世界観を想像以上に伝えてくれた」「言語化できなかった部分をドンピシャに表現してくれた」といった声をいただけると本当に嬉しいですね。さらに、お客様のお客様からも写真が好評だったと聞くと、より一層嬉しく感じます。
また、フードフォトグラファーの仕事には、人と人を繋ぐ架け橋のような役割があると思っています。自分が好きなものを好きでいてくれる方々を繋ぎ、その輪を広げていく。そうして幸せの循環を生み出せるのも、大きなやりがいの一つです。
──逆に、仕事でつらいと感じる場面はありますか?
私は商品の魅力をできる限り自然に表現したいと考えているので、高度な編集技術が求められる撮影現場ではプレッシャーを感じますね。もちろん自分のベストは尽くしますが、あまりにも方向性が異なる場合は、別のフォトグラファーを紹介することもあります。大切なのは、お客様にとって最適な選択をすることだからです。そのため、同業者を競争相手として見るのではなく、いざという時に協力し合える仲間としてよい関係性を築くよう心がけています。
──Akiさんのこれからの目標を教えてください。
写真を通して日本の魅力を世界に発信することです。イギリスに留学していた頃、現地の方から日本の魅力を聞かれても上手く答えられず、むしろ彼らに日本について教えてもらった経験があります。そこで、海外にはこれほど日本を大切にしてくれる人たちがいるんだと感動したんですよね。なので、これからは写真という表現方法で日本の伝統や文化を世界へ発信できるよう、挑戦を続けていきたいです。

──最後に、今の働き方や生き方に迷っている方へのメッセージをお願いします。
女性の人生には常に変化が伴います。迷いや不安は尽きませんが、自分らしさを大切にしながら、心が惹かれる方向へ進んでいってほしいです。
自分が本当に大切なものを見失わなければ、思いがけない方向から豊かさが訪れるものです。豊かさとは、お金だけではありません。環境や人との繋がりなど、さまざまな形があります。自分の幸せの軸が他人軸になっていないかを確認しながら、あなたらしい人生を歩んでいってください。
フードフォトグラファー Aki
FPA 日本フードフォトグラファー協会 正会員
兵庫県神戸市出身のフードフォトグラファー。現在は神奈川県川崎市を拠点に活動中。多くのスタイリングアイテムがある自宅スタジオでは、全国から商品郵送での撮影も行っています。

